【シングルス予選2回戦】
〇島袋将(有沢製作所) 6-4、6-3 ●J.セルンドロ(アルゼンチン)[4]
■島袋が攻撃的なプレーを貫いた。強打がラインを割ることもあったが、ミスを恐れずに得意のフォアを打ち続けて、チャンスと見ればネットに出た。第1セットのセットポイントではダウンザラインにフォアのウイナーを決め、第2セットのマッチポイントでは、時速209キロのサーブでチャンスボールを引き出すと、フォアのドライブボレーで決着をつけた。「相手はディフェンスが得意な選手だったので、攻撃の幅をどう広げるかがキーになると思っていた。打ちすぎた部分もあるが、それが相手にはプレッシャーになっていた」「自分らしいプレーが最後までできた。すごく自信になった試合だった」。島袋が声を弾ませた。
■今年前半は5大会連続で1回戦負けするなど苦しんだ。「テニス自体はいいんだけど勝ちに結びつかない。メンタルの部分でネガティブなった時期が続いた」。4月から岩渕聡・前デ杯監督の指導を受けるようになって、悪い流れが変わったという。「日本では一緒に練習し、遠征先では電話やメールでアドバイスをいただいた」という中で、勝ち負けを脇に置いて「自分のテニスをレベルアップさせる」と気持ちを切り替えると、結果がついてくるようになった。先月にはチャレンジャーで優勝、「それがこの予選突破につながった」という。
■世界271位の島袋だが、23年にはウィンブルドンと全米で予選を突破して本戦に出場、世界ランクは135位を記録した。「あの時は勢いでいけた部分があった。テニスのレベルでは今の方が間違いなく良くなっている。強い自分になっている」と島袋。「(木下グループジャパンオープンという)ATPの舞台で経験を積んで、勝つというのがトップ100を目指す上で必要だと思う。もちろん1回戦はタフな試合になる。自分のテニスを信じて全力でぶつかっていきたい」と意気込んだ。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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