【シングルス1回戦】
〇島袋将 6-3、7-6(4) ●トマーシュ・マハツ(チェコ)[5]
■「キーになったのは第1セット、4-3からブレークしたゲームだったと思う」。島袋は勝負を分けたポイントに第7ゲームを挙げた。マハツのサーブにリターンのタイミングが合い始め、強打を打ち込んで相手にプレッシャーをかけた。15-30からバックのリターンを強打してポイントを奪うと、最後はマハツのダブルフォールトで最初のブレークを果たした。「スタートから自分のテニスができた。無理するのではなく、いけるボールを選んで、迷いなく強打できた」。
■第2セットでは第2ゲームで先にブレークされたが、直後に厳しいリターンで攻勢をかけてブレークバックした。「相手の時間帯もあったが、それを自分の時間帯に引き戻すくらいいいプレーができた」と振り返った場面だ。世界22位を相手に臆することなく攻めのプレーを続けた。「予選からサーブの調子が良くて、サービスゲームには自信があった。リターンでどう崩していくかがカギになると思っていた。試合自体をコントロールできていた」という島袋。「これまで戦った中で最高位の選手にストレートで勝ててうれしい」と言いながらも、「予選2試合を勝っていたので自信はあった。今は怖いものなしかな」と軽口もでた。
■23年に世界ランクを135位に上げながら、そこから低迷が続いた。「勝てない時期があって、トップ選手とプレーする機会がなかったが、レベルの高い中に入っても、自分のテニスをやればチャンスはあると思っていた」と島袋。それを証明するように、予選1回戦で世界82位、2回戦で世界72位を連破して、この日も世界22位に快勝した。「明日以降もチャンスはあるので、謙虚に頑張りたい」。こう話す島袋を、2回戦では世界74位ながら1年前は15位につけていたセバスチャン・コルダ(米国)が待ち受ける。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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