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【2025/9/25】望月慎太郎は第4シードのルードに逆転負け

[シングルス1回戦]
○カスパー・ルード(ノルウェー) 4-6,6-1,6-1 ●望月慎太郎

■第1セットは2-2からブレークに成功、ネットプレーやストロークのダウン・ザ・ラインなど、随所に持ち味を出した望月が6-4で制した。第2セット冒頭のルードのサービスゲームをブレークするまではよかったが、すぐにブレークバックを許し、6ゲームを続けて落としてしまう。「欲しがりすぎた」と望月。このセットの立ち上がりが大事なことはよく分かっている。無心で目の前にポイントに集中すべきなのに、取りたいという気持ちが先走ったという意味だ。

■望月は「それで取れなくて、フラストレーションが溜まったのだと思う」と自身の内面を分析した。「そのまま行きたかったし、行けなかったことで自分にプレッシャーをかけすぎたかなって思う」。心理面の変化で、うまく噛み合っていた歯車に狂いが生じる。一方、ルードは得意のストロークとリータンで重圧をかけてきた。望月のファーストサーブ時のポイント獲得率は、第1セットは81%をマークしたが、第2セットは30%まで下降。ずれた歯車は最後まで戻らなかった。

■じり貧の展開ではあったが、ツアー通算13勝のルードからセットを奪った。「カウンターだったりネットプレーが、こういう相手にもかなり通用した」と好感触があった。「ここでもっと試合がしたかった気持ちはある。それができないのが悔しい」と望月。20歳で出場した23年大会は4強入りの大健闘で、台風の目になった。最新ランキング106位は、錦織圭に次いで日本勢の2番手だ。若きエースは「この大会はもっと自分の力で盛り上げたい気持ちがある。そうするには、まだまだできることがあると思う。成長して帰ってきたい」と誓った。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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