【車いすテニス・シングルス準決勝】
〇小田凱人(東海理化)[1] 6-1、6-0 ●高野頌吾(かんぽ生命)
■一方的な展開になったが、第1セットの立ち上がりは小田が少し苦しんだ。ITF(国際テニス連盟)ランキングで32位という高野が、思い切りのいいショットで攻めてきた。小田のサーブで始まった第1ゲーム、小田は高野のリターンに押されて守勢に回った。ドロップショットにもうまく反応されてネット際に落とし返されるなどして、いきなりブレークされた。スタンドからは驚きの声が漏れ出た立ち上がりだった。
■「高野選手とは久しぶりの試合だった。序盤から強いボールを打ってきて、これまでのプレースタイルを変えてきたところが結構あった」と小田。ただ、いきなりのブレークも「1ゲーム取られたかな」と淡々と受け止めた。第2ゲームでブレークバックする、そこから12ゲームを連取した。「取られたら危ないというところで、向こうのミスがあって助けられたところも多かった気はするが、全体的には自分のパワーで押しきれた」「昨日と比べると苦戦した部分もあったが、いい感じでスコアもまとまった」と納得の表情だった。
■準決勝まではショーコートだったが、決勝は有明コロシアムに入る。「大きなスタジアムでやりたいと思って、ここに来た」と小田は言う。「決勝はレベルが上がり、僕のギアも上がる。サーブでもショットでもクオリティーの高さを見せたい。昨日、今日とはまた違う試合になると思うので、そこを見て欲しい」。大会3連覇がかかる決勝を小田自身も楽しみにしている。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx