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【2023/9/16】本玉真唯は準決勝でクルーガーに敗れる

■木下グループジャパンオープン女子大会は16日、大阪のITC靱テニスセンターで行われ、シングルス準決勝で本玉真唯(島津製作所)がアシュリン・クルーガー(米国)に3-6、3-6で敗れて、日本勢が姿を消した。中国勢対決となったもう一試合の準決勝では、第1シードの朱琳(中国)が第3シードの王欣瑜(中国)を下した。17日の決勝で、朱琳とクルーガーが対戦する。ダブルスはアナレナ・フリーツァム(ドイツ)/ナディア・キチェノク(ウクライナ)組が優勝した。

【シングルス準決勝】 〇アシュリン・クルーガー(米国) 6-3、6-3 ●本玉真唯(島津製作所)

■「第4ゲームで先にブレークされて、相手に伸びのびプレーさせてしまった」と本玉が悔やんだ。強打のクルーガーのリターンが深く返ってきて、本玉がサービスキープに苦労した。第1セット第4ゲームは、ブレークポイントで強打のリターンがコーナーに飛んできて、本玉はラケットに当てるのが精一杯だった。

■クルーガーのサーブにも苦しめられた。リターンの立ち位置を工夫することで相手のコースはある程度読めたというが、「読みは合っていても返せないことが多かった」。185センチの長身から打ち下ろすクルーガーの高速サーブが本玉の予測を上回った。第2セット第6ゲームは、本玉がサーブを破られた直後の相手サーブだった。ここで本玉はブレークバックのチャンスを作ったが、サービスエースでデュースに持ち込まれると、さらに2本連続でサーブポイントを奪われ、反撃の芽をつまれた。

■「自分が崩れたとは思っていない。相手が素晴らしかった」。敗れはしたが、本玉はこの試合を前向きにとらえている。ダブルフォールトが6本と多かったのも、「相手が緩いサーブに合っていなかったので、無理やり打とうとした部分もある」。いつもと違うサーブを打つとき、ポイントの間隔が短くなり、モーションも早くなって、サーブのリズムを崩したのが原因だ。「サーブを入れなきゃと緊張して出たダブルフォールトではなかった」。攻めの姿勢を失わなかったのは以前と違うところだ。

■この大会を通じて、前後の動きを加えてネットプレーでポイントを奪う新しいプレースタイルに自信を深めた。「今のプレーに磨きをかけたい。サーブ、リターンもすべてでレベルアップしないといけない」と言う本玉は、「年内のトップ100入り」という目標に手ごたえを感じている。

■「会場は日本人の彼女を応援するだろうから、頑張ろうと思った」というクルーガー。チャンスで素早く前に入りボレーでポイントを奪うなど、多彩なプレーを披露した。「コーチと練習してきたことが出来ている。集中を保ち、自分を信じてプレーできた」。初めてのツアー決勝進出に「とてもハッピー」と満面の笑みだった。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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