[シングルス2回戦]
○大坂なおみ(フリー) 7-6(6),3-6,6-2 ●スーザン・ラメンス(オランダ)
■大坂が苦しい試合をものにした。第1セットはグラウンドストロークに伸びを欠き、ラリーで相手に主導権を握られる場面が目立ったが、タイブレークで辛うじてものにした。しかし、第2セットは序盤で大きく引き離され、ラメンスにセットを与える。相手のプレーについて大坂は「私が予想したより、ずっといいプレーをしたと思う。できるだけ相手のプレーについて予断を持たないようにしているが、やはり彼女のプレーはよかった」と話した。
■最終セットは立て直し、5-0と大きくリードする。ところが、次のゲーム、相手のボールを追ってフォアハンド側に走り、切り返したときに左のハムストリングスを痛めた。トレーナーの治療を受けてコートに戻ると、5-2まで追い上げられたものの、相手のサービスゲームで3度目のマッチポイントをものにして逃げ切った。
■負傷について「最後のほうは徐々に状態が悪くなっていく感覚だった」と大坂。痛み止めを飲んで痛みはいくらか治まったが、「状態が良くないのは明らかで、実際、動けなかった」と明かした。それでも、「私は早く治るタイプなので、次の試合には間に合うのではないかと思う」と続けた。
■出生地の大阪でプレーする機会を大事にしたいという思いもある。「地元に帰ってきたような気がするし、見に来てくれる皆さんのために、いいプレーをしたいという気持ちがある」という。娘のシャイちゃんも大阪に来る予定だ。「娘に私が生まれた街を見せてあげるのが楽しみ」と大坂。娘と大阪で過ごす時間をよりよいものにしたいから、そのためにも「できれば次もプレーできたら」と願うのだろう。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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