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【2025/10/19】車いすテニス部門は、田中愛美が高室冴綺を下し、初優勝

[車いすテニス・シングルス決勝]
○田中愛美(長谷工コーポレーション) 6-4,6-2 ●高室冴綺(スタートライン)

■二人は練習をともにすることも多い間柄。田中は「高室選手は自分にないものを持っているので、お互いに練習することが海外の選手に勝つことにつながると思っている」という。ITFランキングでは田中が13位、高室が14位と競り合うが、「自分が上がった分、相手も上がっていければいいなとも思う」と田中。ライバルというより世界と戦うチームメート、そんな両者による決勝だった。

■第1セットは終盤まで競り合ったが、田中がものにする。この接戦を見る限り、試合の行方はまだ分からないと思われた。しかし、高室は右肩を痛め、セット間に治療を受けた。第2セットはアンダーハンドのサーブしか打てなくなった。最初の高室のサービスゲームではキープを許した田中だが、次のゲームで攻略。流れは田中に傾いた。

■田中は表彰式のスピーチで「優勝できました!」と声を張った。シングルスは初優勝。「パラリンピック・パリ大会まで私はダブルスに力を入れていたこともあって、今年はシングルスでなかなか結果が出ない1年となっていた。結果を出すことができて、ほっとしている」と喜んだ。一方、不運な敗戦になった高室も、準優勝のスピーチでは「結果としては残念だが、田中選手のプレーがよかったからしょうがないかな」と、さばさばした様子だった。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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