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【2023/10/21】シェルトンは逆転勝ちでツアー初の決勝進出

【シングルス準決勝】
〇B.シェルトン(米国) 6-7(2)、7-6(5)、6-4 ●M.ギロン(米国)

■ともに全米大学選手権で王者になった2人の対決。試合中盤まではギロンが支配した。シェルトンのパワフルなサーブをしぶとく返球すると、ラリーでは安定したショットで徐々にシェルトンを追い込んでポイントを奪っていった。ともに1度ずつブレークして迎えた第1セットのタイブレークでは、0-2からギロンが7ポイントを連取した。第2セットもギロンの流れは変わらず、ラリーを支配したギロンが、第5、第7ゲームと相手サーブを連続で破り、一方的な流れを作りかけた。

■第2セットも2-5と追い込まれたシェルトンは、「土壇場に追い込まれた心境でプレーしていた」という。「何とか彼のリズムを崩せないか」と、ここからネットプレーを多用した。シェルトンが再三ネットに出ると、ギロンのショットに乱れが生じた。リターンダッシュ、サーブアンドボレーとシェルトンが攻め続けて3ゲームを連取して5-5と追いついた。第2セットのタイブレークでも、シェルトンがネットの攻めを貫いて、このセットを取り返した。

■第3セットは第7ゲームで相手サーブを破ると、シェルトンがこのリードを守り切った。獲得ポイント数は109点のシェルトンに対してギロンは116点。ファーストサーブでのポイント獲得率は、サーブが武器のシェルトンは67%で、ギロンはこれを上回る77%を記録した。データからもシェルトンの苦戦ぶりがうかがえた。

■「これまで経験した中で最もタフな試合の一つだった。彼のプレーが素晴らしくて、どう対応すればいいか、解決策を探りながら試合をしていた。いろいろなことを試して、何とか勝ちにつなげることができた」。シェルトンが2時間50分を要した大接戦を振り返った。苦戦の末のツアー初の決勝進出には、「ようやくタイトルを狙えるところまで来た。これ以上うれしいことはない。明日もタイトな試合になると思うが、しっかり頑張りたい」と話した。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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