[シングルス予選1回戦]
○ステファノス・チチパス(ギリシャ) 7-5,6-2 ●西岡良仁
■西岡にとって2月の米国・デルレービーチ(ATP250)以来、8カ月ぶりの公式戦だった。左肩の痛みで離脱、回復に長い時間が掛かった。戻れそうだなと思っても、打ち始めると痛みが出る。行きつ戻りつが6カ月半。予定していた全米に間に合わず、今大会まで復帰がずれ込んだ。復帰戦の相手が自己最高ランク3位の実力者チチパスと決まり、「わくわくした半面、正直、肩が心配だった」という。
■第1セットは終盤まで競り合って5-7、第2セットは終盤に一つブレークを返して2-6。ストレート負けにも西岡は「まあ、悪くなかった」と振り返った。ショットの精度、特にリターンは本来のものではなかったが、最後までプレーできた。左肩への負担も許容範囲だったようで、「このままもう少し試合に出ていける」と感じた。「ある程度できたので、あとは、少しずつ試合勘や自分がなぜ試合に勝てていたのかというところを思い出していく作業。試合を通じて戻していく」と現在地が確認できたことが大きい。
■前日、31歳の誕生日を迎えた。もともと運動量が多く、体の限界まで力を出し尽くすプレーが持ち味だ。だが、故障も増え、以前のように「3時間、4時間粘り続けて」勝利をたぐり寄せるのは難しいと感じている。パワーテニスの荒波も痛いほど味わっている。だからこそ、強みである堅実さと多彩さは残しつつ、「できる限り短い時間でポイントを終える」など、新しいスタイルに「シフトしないといけない」と今後を見据える。そうすることで「多分、もう1回チャンスはある」と西岡。故障を乗り越えただけでなく、今後のビジョンが明確になる、収穫の多い復帰戦だった。
(日本テニス協会)
























