[シングルス1回戦]
○マテオ・アルナルディ(イタリア) 2-6,6-4,6-4 ●坂本怜
■本戦初出場の坂本が大魚を釣り落とした。完璧に近い内容でATPランク37位の難敵から第1セットを先取した。しかし、終盤まで拮抗した第2、第3セットはサービスゲームにプレッシャーがかかり、同じような形でブレークを許した。最終セットは中盤からやや押し気味で、ブレークポイントもあっただけに、あと一押しできなかったのが悔やまれる。
■坂本は「(理由は)明らかにメンタル。弱気になった」と率直に話した。3-4、4-5と、サービスゲームを落とせない状況が続いた。重圧からストロークで腕が振れなくなり、相手に優位に立たれる場面が増えた。頼みの綱はサーブだったが、大事なところで第1サーブの確率が落ちた。坂本は「ラリーになってほしくない、サーブ1本で終わってほしいという思いから、力んで、サーブのタイミングが早くなり、(下半身の)溜めができなくなった」と分析。この悪循環を抜け出せなかった。
■全米オープンでは予選決勝で錦織圭(ユニクロ)に快勝すると、接戦となった本戦1回戦でも、気持ちが引けることなく96位のアレクサンダー・ブキッチ(豪州)を下した。だが、ときおりこうして「弱気」が顔をのぞかせる。メンタル面の課題は「一生、つきまとう」と覚悟しているという。この試合では、アルナルディのような上位選手は、重圧のかかる場面でも目の前のポイントに執着せず、やるべきプレーをやっている、と自身との違いを痛感した。学ぶべきことの多い惜敗だったのではないか。
(日本テニス協会)
























